ポテスパで富山湾の白い宝石と青い宝石の奇跡のコラボ
富山湾の宝石弁当の作り方
ポテスパ30g
ホタルイカ20-30匹ぐらいを準備します
油30cc(ビリヤニの分量は3人分使用になってます)
油30ccをお鍋に入れて、オニオン半分千切り、ピーマン半分千切り、人参3-4枚千切りを炒めます
すぐにホタルイカも入れちゃいます
ささっと炒めてください
ポテスパ投入
よく混ぜ合わせます
なぜホタルイカを先に炒めるかと言うと
ホタルイカは非常に色が濃い食材で
炒めずにそのまま炊いてしまうと
炊きあがった時に、ご飯に黒ずんだ色素が付着してしまうのでこの段階で混ぜ合わせて色を均一にしておきます。ヨーグルトも入れてよく混ぜ合わせます
この段階で即席ホタルイカカリーがほぼほぼ出来上がっています、イカの出汁が効いて良い香りです、白飯にかけたいですね
タイ米2カップ投入 長ーいパスマティライスを入れるとよりインドっぽくなります、日本のお米を入れると洋食のようになる様な気がします、今度機会があれば、それぞれのお米で実験企画のような物をやってみるのも面白いかもしれませんね、実食しながらそれぞれのお米の特性を比較するとか
お米だけで全く違う味になるのが非常に興味深い所です
アルミホイルの蓋をして弱火約20分で火を止め
約10分蒸らします
ビリヤニを炊いている間に
シロエビの天ぷらを170-180℃の油で揚げます
市販の天ぷら粉、フラワー(薄力粉)でもOKです
シロエビを揚げた残りの粉にポテスパを小さじ1ほど入れてお野菜のカリーフリッターを作ります
今日のお野菜はブロッコリー、カリフラワー、レンコン等を揚げました
シロエビを先に盛り付けました
素晴らしい揚がり具合です!
お野菜のカリーフリッターを盛り付けて
シロエビにはポテスパを小さじ1ほどふりかけます
必ず先に盛り付けてからふりかけてください
お鍋などでシャカシャカやってしまうと
せっかくふわふわに揚がったシロエビの形が崩れてしまいます
アルミホイルをめくった瞬間にカメラのレンズが曇ってしまいました…(汗)
油を入れて混ぜ合わせお米一粒一粒にいきわたるように光沢をつけます、油はサラダ油、オリーブ油、胡麻油、ギー、バター等お好きな物を選んでください、インド料理だからってギーでなくちゃいけない事はありません、こう言う所は自由なのがインド料理の面白い所でもあります。
本日の私はバジルと相性の良いオリーブ油を選びました
良い感じに炊きあがりました!
たっぷり盛り付けて富山湾の宝石弁当の完成です!!
シロエビのポテスパ和え
氷見の夜桜
いつでもどこでもポテスパ!
タージマハール海老坂店内で
絶賛販売中!!
ポテスパの撮影そして…ペットボトルの山
Curry manです!
久しぶりの更新になります、タージマハール海老坂店の別ブランド、すぱいすろーどの新商品ポテスパのプロモーションを兼ねて撮影の為雨晴海岸へ行って参りました。私のお気に入りのスポットは義経岩から石畳を歩いて水路を渡った先にある小さな砂浜のある所、そこは女岩が目の前にあり立山連峰をバックに富山湾全域が見渡せる、県屈指の絶景ポイントです。
あまり知られて無いようで県外の観光客や外国人をよく見かけます、水の透明度も高くてPRすればすぐに人気ポイントになりそうです。
それにしてもここはメインスポットから離れているせいかゴミが目立ちます!
3ヶ月前にここに訪れてからさらにゴミが増えています、近年、ダイオキシンは人体に有害ではないとは言われていますが…せっかくの風景にゴミの山じゃ美しい雨晴の景観が損なうってもんでしょ?インドじゃないんだから!
行政はこの辺りを避けてるんでしょうか? 真上に氷見線が通ってるから電車から丸見えだと思いますが?
と言う事で…とりあえず流木ベンチまわりのペットボトルを避けておきました、これで訪れたカップル様が座れるしダイオキシンビームも浴びなくて済むでしょう!ただし、ゴミ袋はあと50は必要です!行政様、あとは宜しくオナシャス!
ポテスパで美味しいビリヤニ
ポテスパ30g ヨーグルトカップ1鶏もも角切り5個を
準備します
オニオンを軽く炒めておきます
鶏ももをヨーグルトとポテスパでマリネードしますこのまま焼いたらティッカマサラですが今回はビリヤニです、ポテスパでのビリヤニ作りは初めてなのでうまくいくように念じておきます
煮込みます!ローリエかカレーリーフがあれば尚よいですがポテスパのみでもOK!(ポテスパの中に既に色々仕込んであるので香りは出ると思います)
バターを足せばバターチキンカリー
ココナッツを加えればタイのマッサマンカリーに
なりそうですね、このままカリーとして食しても十分美味しいです、でも今回はビリヤニです
カリーバージョンは次回で!
ビリヤニにはパスマティーライスがベストと言われてますが今回は香りが引き立つタイ米でやってみます
カップ2投入
お水カップ2を注ぎ足して混ぜ合わせます
アルミホイルで蓋をし20分弱火で炊きます
炊きあがったらもう一度蓋をして
15分ほど蒸らしてください
仕上げにこんなアイテムで風味づけをします
本場ではインドのギーと言う油を使いますが
今回は低予算で美味しいものを作りたいので
市販のものを使います
オリーブオイルかごま油で迷ってます
どっちも好きなので両方入れちゃいました
光沢が凄いです!
美味しそうな色合いになってきました
鶏肉がホロホロになって美味しそうです
おこげも良い感じです
スパイスの香りが凄いです
出来上がり!
タッパに入れて
雨晴まで!
ポテスパのビリヤニ
大成功!
ビリヤニ3人前
ポテスパ30g ヨーグルトカップ1鶏もも角切り5個
ライスアンドカリー6幻のカリーを探して 改訂版
美味しさの連鎖、相反するカリーズハイとわびさび
Curry manです。日常坐臥、好物に祟りなし。今日は定休日で、行きつけのお店で豚骨ラーメンをいただいております。スープ、麺、チャーシュー、紅生姜、ネギ、キクラゲ..いつもながら絶妙に絡んでおります。ただ...声を上げて美味いとは言いません、美味い物を食べていると、人は本能的に黙るからです…。
お店のTVでは連日うんざりするようなニュースばかり流れています、幸い富山では未だコロナウィルスの感染者が0と、つくづく大きな地震、災害とは縁のない安全な所だなぁと身に沁みて思います。老夫婦が営んでいるラーメン屋の親父さんは言います。「わしらっちゃ、オイルショックも経験しとるし、長い事生きとりゃ、なんこさあるちゃ、しばらく我慢すりゃ、また元に戻るわいね」と楽観的です。東京オリンピックが開かれるのかどうなのか、今後世の中はどうなっていくのか、まだ誰にも予測が出来ない現状ですがジタバタしてもしょうがない、という事でしょうか。私も普段通りやっていきたいと思います。いつか将来、「カリー全科」を書く!という目標に向けて、このブログも何かの足しになれば良いかなとも思っています。
前回は「口の中で広がる美味しさの連鎖」について書きました。今回はその続きです。書いてるうちにまた違う話に脱線してしまうかもしれませんが、何ゆえ、素人の文章ですのでご了承ください。
「口の中で広がる美味しさの連鎖」それは、様々な食材からにじみ出るうまみ成分が折り重なり相乗効果によって美味しさの連鎖を生んでいるという事だと私は理解しています。うまい、うまい、うまい、の連続で食欲が無限大に広がっていく、そのような状態を私は勝手に「カリーズハイ」と呼んでいます。食品学会が呼称している「うまみの相乗効果」という正式な言い方も出来るのですが、「カリーズハイ」とは学会の言うそれとは少しニュアンスが異なります。
スパイスが入る料理を食べるとスパイスの入っていない料理を食べる時よりも「ハイ」になる感じがあります。体が温まってきてあらゆる毛細血管が開いて血流が良くなって脳がスパークするような感覚が・・・。「口の中で広がる美味しさの連鎖」はカリー以外の食べ物、例えば日本料理、中華料理、イタリア料理、ロシア料理、フランス料理、メキシコ料理、あらゆる国の料理でも味わうことができるでしょう。ただ、食欲が無限大に広がっていくというある種中毒のような感覚に陥るのはトゥクトゥクが走っている国々の料理に最も多いような気がします。トゥクトゥクが走っている国々とは日本列島を南下して東南アジアから中東辺りまでを指しています。そうです!カリーが食べられている国々です。つまり「うまみの相乗効果+スパイス=カリーズハイ(食欲が無限大に広がっていく感覚)」になりえると私は考えています。逆にそれが最も少ないのは日本料理。わびさび、一汁一菜の日本料理ではカリーズハイには中々なりえないんです。例えば、お刺身を食べる、白米を食べる、そしてお吸い物を吸う。一つ一つの所作でそれぞれの食材を別々に味わい、その余韻を楽しむのが日本料理の醍醐味だと言っても過言ではないでしょう。日本式の食べ方を極端に説明するとハンバーガーを分解すれば分かり易いかもしれません。ハンバーガーのパンを外して食べる、レタスとトマトを食べる、肉を食べる、そしてコーラを飲む。誰もこうやって一つ一つをつまんでいく食べ方はしませんよね。その方式で食べたとしてもハンバーガー本来のうまみは楽しめないでしょう。でも極端に言うとこれが日本式の食べ方になのです。極端に言うとです。ハンバーガーはやはりパン、野菜、肉を同時に食べるからこそ口の中で美味しさの連鎖が得られるものだと思います。そういう意味では日本料理は世界的にみると大変稀有な存在だといえると思います。ではなぜ日本人はこういう食べ方をするようになったのでしょうか?それを今から考えたいと思います。
世界的にみると稀有な存在の日本料理ですが、皮肉にもうまみ成分を発見したのは日本人と言われています、東京大学名誉教授池田菊苗によって1908年にこぶ出汁の中から発見し、うまみ物質はグルタミン酸だという事を突き止めました(wikipedia参照)ここで長々と発見の経緯を説明するのはこのブログの趣旨ではないので割愛させていただきますが、美味しさの連鎖に対する日本人の考え方が諸外国の料理のパターンと異なっているのです。諸外国の料理の場合、様々な食材の中から出てきたアミノ酸がタッグを組んでそれを食べる人々の味蕾を覚醒させ食欲を増進させているのに対し、日本料理の場合は新鮮な素材を個別に味えるように工夫され、それぞれの旬の良さを味わえるように設定されていると思います。日本人にとっての口の中で広がる美味しさの連鎖とは汁物の中でそれを深く味わうことによって感じ取ってきたのではないでしょうか。それこそが「だし」と「汁」の「うまみの相乗効果」なのだと解釈できます。逆に言えば、四季折々の食材に面と向かって向き合ってきた日本人だからこそ、旬の食材のうまみを一つ一つ噛みしめて長い年月を経て味覚が研ぎ澄まされ、美しい所作が生まれ、食べ物に対する感謝の気持ちが生まれ、諸外国でそれまで迷信とされてきた「うまみ」を塩味、甘み、酸味、苦みの基本味に第五の基本味として加えるという物凄い偉業を達成出来たのだと私は理解しています。
ちなみに海外から入ってきたカレーライスも、ラーメンも、スパゲティもトンカツ定食も私達が知らず知らずの内に身についた日本人特有の所作と食事法に変換されて日本国内で洗練されて来たものと言えると思います。
私は今、豚骨ラーメンを汁まで飲み干して、カルビを焼いています。朝から何も食べて無いので食欲がとまりません!上質なお肉を一つ一つ焼いては口に運んでいます……..。日本式の焼き肉を深く味わい、そして黙る…。これぞ正にサイレンス イズ ゴールデン!
焼き肉で今ふっと思い出しましたが・・思い返せば、あの頃・・。あの頃はしんどい時期で、あまり良い思い出でもないので勝手に忘却してしまいそうになりましたがこの話はどうやら「カリーズハイ」を説明する上で避けては通れない気がします。カリーズハイを最初に教えてくれたのが伝説のスリランカ人シェフX氏ならカリー以外のジャンルで美味しさの連鎖を楽しませてくれたのがマルコという人物です。その料理は韓国式焼き肉なので「カリーズハイ」とは呼びません、でも口の中で広がる食感、食欲が無限大に広がっていく感覚は同じようなものだったと記憶しています。次回はその韓国式焼き肉男マルコと言う人物について触れたいと思います。(つづく
(写真は喜楽のカルビ定食]
ライスアンドカリー 幻のカリーを探して5
Curry manです。暇を見つけては書いていこうと思います。
コロンボにて、私はライスアンドカリー1で紹介したフィッシュカリーがなぜおいしくなかったのか?考えていました。エビサカで吹けば飛ぶようなお店を営んで20年強、飯を作って飯の種にしている以上、考えてしまうのです。コロンボはスリランカの中心都市、その中でも中心部のフォート地区にいると、有名チェーン店の看板も目にします。
ず~とカリーを食べているとたまに浮気したくもなります。
「ピザハット」「バーガーキング」「ナンドズ」の看板が目に入りました。
(う、ナンドズ・・)
ナンドズとはイギリスを中心に世界に繰り広げるバーベキューチキンをメインとするチェーン店です。私がなぜ、まだ日本に進出していないナンドズを知っているかというと、オーストラリアのマンリーという所でナンドズのグリラーをしていた時期があったのです。炭火で毎日鶏肉を焼いていました。そのころの経験や培ったメソッドが今のお店でも非常に役に立っています。例えばクリスマスの時期に作るホールチキンや現在人気上昇中のペりぺりチキンなどもナンドズで働いた経験でヒントを得ました。
ナンドズのことを思い出していたらナンドズのチキンピーターを久しぶりに食べたくなりました、ピタパンにたっぷり野菜とペりぺりチキンが入った旨いやつです。一旦ナンドズでもよいかなぁ・・でもいかんいかん、スリランカで一週間朝昼晩全食スリランカ料理を食べると決めた以上それは遂行しなければならない!
そういう雑念を振り払って私は昨日のフィッシュカリーの事を考えていました。出てきた食材がすべてまずければ、店側に問題があると結論づけられる、そうすれば簡単なのですが、気がかりなのは一つ一つの食材は旨かったのです。ダルカリー、野菜の和え物数種、そしてお魚のフライ、ご飯。ぱっと見では醤油ベースのソースで和えられたお野菜などは日本人にはなじみ深いはずなのですが、なぜか思った程食が進まない。なぜだろうか?私はコロンボ滞在の初日から頭を悩ませてしまった。こんなことはカリー旅六回目の今回が初めてでした。
インドでは出てくる食べ物すべてが美味しく感じました。ムンバイのベジタブルターリー、うますぎた外道ビリヤ二、カンダバジ。ゴアのぺリぺリチキン、バターパニールカリー、シーフドカリー、ポークヴィンダルー。マハバリープラムのスパイシーなたこ焼き、ポンディーシェリーのフィッシュコルマカリー
それらすべてインドで感じた感動がまだスリランカでは味わえていない。考えてみればそれは去年のスリランカカリー旅からずっと続いていたような気がします。去年はマービンさんのゲストハウスでマービンさんが自ら採ってきた新鮮な朝採れの魚介類で作った美味しいスリランカカリーを振舞ってもらったので、スリランカの一般人が食する食事の細やかな所まで目が行き届いていなかったのです。なんせマービンさんは元々一流のシェフだったから、旨いのは当たり前でした。採れたてのジャンボプローンとジャンボクラブのカリーとかそのままゆでるだけでも美味しい、「新鮮な素材で作るカリー」それは間違いなくスリランカカリーの醍醐味ではあります!でも今回のカリー旅はそれとはまた別のプロセスの部分に着目していたのです。
昨日の口直しと言っては難ですが、私はホテルに戻りホテルのボーイと管理人に事情を説明しました。その時の私にどうしても必要だったのは、美味しさの連鎖です。
インド、スリランカのみならずトゥクトゥクが走っている国々の食べ物には必ずと言って良い程、口の中で広がる美味しさの連鎖と言うかクラスター爆弾と言うか、そう言う物があるはずなのです。
自国の食べ物をディスられると誰でも良い気はしないだろう、失礼だと分かっていながらも、これも仕事だと割り切って思いの丈をぶちまけてみた。すると管理人とボーイから意外な言葉が返ってきました。
「正直、この界隈の個人経営のカフェやレストランでは本当に美味しい伝統的なスリランカ料理を探すのは難しいでしょう。私でも食べない。ヒルトンやシェラトンなら素晴らしい料理を味わうことができますが・・・でも伝統的なスリランカ料理とは言いがたいです。」
「伝統的なスリランカ料理?」
「はい、我々スリランカ人でも毎日カリーを食べてるわけではないですからね、ヒルトンやシェラトンではカリーの他にも西洋式のビュッフェとか中華とか、たまに日本の料理も出てきたりします。でもCurry manさんはカリー屋さんという事で伝統的なスリランカ料理のお店の方が良いですよね?」
そして管理人はノートパソコンで伝統的なスリランカ料理のお店を調べてくれた。あっけなく見つかった。滞在先の2km先にある、某五つ星ホテルのヌガガマというレストランだそうだ、私は早速トゥクトゥクを捕まえてヌガガマに行ってみました。
渋滞の中でもトゥクトゥクなら5分で着くはずが運転手が一度通り過ぎたせいで10分ぐらいかかってしまった。私のスマホのナビゲーションを使って「レストランヌガガマ」と入れたので運ちゃんはそこが「ホテル」の中にあるとは思わなかったらしい。
着いた所は映画に出てくるような五つ星ホテル、エントランスの真ん中に噴水があって、リムジンが三台程並んでいる、入り口には背の高い黒服の案内人がいた、でっかい車からは今にも映画スターが出てきそうな雰囲気だった。そこへちっさいトゥクトゥクを止めて、運ちゃんにチップを渡して私は勢いよく飛び出した。飯を食うと言う事はある種狩りですから、そりゃテンションが上がります!
黒服の案内人は丁寧にレストランまで案内してくれた。豪華なドアの向こうは外でした、薄暗い砂利の通路にライトアップされたキングココナッツや南方フルーツの木が美しく輝いでいました。ホテル内にある広々としたガーデンという感じでしょうか。きれいに整備された砂利道の先にレストランヌガガマがありました。レストランというよりおしゃれなBBQ施設という感じでした。
テーブルは外の中心エリアと茅葺屋根のエリアと別れていました、外のエリアは既にお客で埋まっていたので、私は誰もいない茅葺屋根の下に席を取りました
そこへ民族衣装をきたイケメン紳士が・・・(つづく
ライス アンド カリー 幻のカリーを探して4
Curry manです。心機一転、はてなブログにお引越ししました。アメブロでは昨日2000文字書いたはずの文章が保存されておらず、また最初から書き直しています。以前からそう言う事が2、3回あったので、今回からはてなブログさんでしばらくお世話になってみようと思います。
先日帰国しました。雨、雨、権藤、雨、権藤。という事で、スリランカから帰国後、富山は安定の雨でした。帰国した日の夜。真っ先に赴いたのは氷見にあるスーパー銭湯です。赤道から急に北緯37度まで登ってきたので日本は寒いです。さっそくサウナに入りました、隣にいたお爺さん達が何やらぼやいてます。TVのスポーツコーナーを見ながらぼやいてました。「今年の巨人はどうかねー?」「な~ん今年もあかんやろ」「バッターあかんし、ピッチャーもあかんもん」
ちょっとそれを聞いただけでもお爺さんたちは巨人ファンだという事が伝わってきます。否、ファンというのを通り超えて巨人の事をまるで地元のチームのように、自分の人生の一部のように気にかけているように見えます。その姿は球界を良くしようと生涯ぼやき続けたノムさんのようです。巨人は、毎年Aクラスで毎年戦力を補強している強いチームですが、ファンにしてみれば悪いところばかりが目に行くようですね。
確かに巨人ファンだった子供の頃を思い返すと、弱小だった横浜太洋でも、足のスペシャリスト屋敷が塁に出たりすると「やべーな」と思ったり、阪神のバース、掛布、岡田のクリーンナップを脅威と感じ、広島の炎のストッパー津田が出てきたりしたら、試合は「終わったな」と感じたものです。
ファンであるからこそ、チームの弱点が見えてきて相手のチームが脅威に思えたのです。
それは、まさに今回のカリー旅、私が幻のカリーを探すうえで食べてきたスリランカ料理のように。今回は、いや、毎回なのですが、スリランカでの一週間、朝、昼、晩と全部カリーを食べました。そして帰国した今でも全食カリーを食べています。長年カリー屋をやっていますが2週間連続で朝昼晩インド、スリランカカリーを食べたのは初めての経験かもしれません。
私はカリーを作ってそれを飯の種にしています。私にとってのスリランカやインドのカリーはもはや外国の物ではなく、人生の一部というか身内というか、だからその分現地の大衆食堂でカリーを食すると辛口になったりします。辛口といってもカリーの辛口ではなく厳しめな味わい方になるという意味ですね、このカリーを口コピしてそれを日本に持ち帰ってお店で提供すると果たしてお客様に喜んで貰えるのだろうか?と。
いや、これは厳しな、何かが足りない、じゃその何かを足すか、あ、スパイスのエグミが出てる、じゃそのスパイスを引くか、と。
これまでも現地の食べ物をそのまま持ってきて不評を買った事は数知れず。激甘スイーツのクラムジャムン、なんと表現してよいか分からないココナッツソーンハブティー、がんものようなワダ(まずくはないが日本のがんもの方が味も人気も上なので日本での商品化は難しい)、パクチースナック(これは旨かったけどパクチーアンチに不評)ドリアンチョコ(これも旨いんだけど・・ドリアンアンチには総スカン)
いやはや...自分の好きな物は必ずしもお客様に好評をえるとは限らないものです。
日本は地理的に見て世界の最東部、文化は西からシルクロードを通って日本に流れ着いたと言うのが通説ですね。食分化もシルクロード、インド航路を通って気候や風習や宗教、その時々に合わせて変貌を遂げ日本列島にたどり着いた事でしょう。ただそれらが日本列島にたどり着くまでに、落としてきた大切な物も必ず何かあるはずだと、私は考えました。
2015年から始めたカリー旅は言わば、それらを探しに行くと言う意味合いを込めています。そして今回は「あるカリー」を探しに..。
遡って私の少年時代、80年代中盤に差し掛かる頃、世に言うバブル景気と呼ばれる頃、高岡界隈のカリー屋さんでは、外国人がシェフとして働いていました。今では出稼ぎの外国人はごく普通に見かけますが、当時としてそれは珍しく、カリーもバーモントカレーやククレカレーのようなドロドロのカレーが一般的な頃、外国人シェフによって本格的な本場のカリーが出始めました。私はご縁があって、ナンやタンドリーチキンがまだ一般的な日本人に知られていない頃から外国人が作る本場のカリーの味に慣れ親しんで参りました。
本場のカリーはそれは、それは衝撃的で
特に「あのスリランカ人」が作るカリーを、私は好んで食べていたのです…
ただ、もう何十年も前の事なので、スリランカに行ってカリーを食べて、「これだ!」と思える物があるかどうかの保証は全くありませんでした。おぼろげに記憶の片隅に残っている物を、ワンピースづつ集めていって、本来の形に戻す、と言う中々大変な作業でした。(つづく
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